今年のピーク時は2円までいったPAC Protocolですが、0.2円台まで価格が落ち込んでいます。
いったい何があったのでしょうか!?
最近起きた出来事と、私の見解を簡単に書きたいと思います。
目次
CEOのDavid辞任とその顛末
2021/12/14にDwrongさん(一般人だけどPACの運営並にサポートとか情報発信してくれた方)が"PAC is dead"と嘆くツイートをします。
ブログでもPACの解説や応援する記事を書いていただけあって、海外アカウントや本家公式Discord内でもかなり反響があり荒れていました。
フォロワーは多くはありませんが以前から凄く丁寧な方で、嘆く時も恨みというよりは失望したという内容です。
だからこそ、周りの反響や伝播も大きかったのだと思います。
ちなみにDwrongさんは失望はしたけどPACや暗号通貨界隈がより良い方向に進むのを望んでおり、PACは売っていないそうです。
Dwrongさん以外にもPACを売ったとか恨みのようなツイートをする方も…
このBullyさんは8月末には全部売ったそうです。
フォロワーが4.7万人いるので結構影響力のありそうな方です。
そして12/16にあちこちでPACの関係者(運営や元運営、ホルダーなど)がTwitterスペースでLIVEトークをしていたので参加して聞いていましたが、おそらく忘れ去られているであろうProposal(提案・投票)機能を利用して運営が約38億PACを生成して懐に入れていた事が発端というか、一つの大きな要因のようでした。
yanSAFEにはUIが無くレガシーウォレットにのみ表示されている機能で、これに関する詳しい説明が無かったのもホルダーへの不信感につながり、みんな非常に怒っていました。
マスターノードの大部分も運営が持っていて承認を覆す事ができず、分散化になっていないという意見も…
生成されたPACについてはこの記事の一番下の部分に該当するようですが、あまりにもサラッとしており言っている事がほぼ伝わらないと思います。
https://pacprotocol.com/news/pac-protocol-update-v0-17-0-3
その他にも今までCEOであるDavidが発言した内容が実現されておらず他のミームコイン(SHIBやDogeのような一時の流行みたいなコイン)の事ばかり煽るようなツイートしたり、PACのスケジュールについて聞かれると「NDAがあるから何も答えられない」、と具体的な答えはずっとはぐらかされて来た事の等の色々な不満が溜まりに溜まって今回の事態に至ったようです。
TwitterスペースでのDavidへの当たりは酷く、Davidは
「俺と会長のDrewはPACを復活させた! これ以上どうしろっていうんだよ!」
と嘆きに近い口調で話していました。
確かに、0.02円で低迷していた時から見ればピークの2円は100倍ですからね!
そう考えればDavidの気持ちもわからないでもないけど…
でもやはり期待を裏切られたというホルダーは多く、
口ばっかりで言った事が実現されないのに詳しい事は言えない、他の詐欺コインの事ばっかり煽るCEOは辞めちまえ!
という声が多かったです。
そんなこんなでTwitterスペースでみんな言いたい事を吐き出した12/16中にPAC Protocolの公式ニュースとしてCEOのDavid辞任が発表されました。
https://pacprotocol.com/news/official-statement-from-pac-global-llc
日本語訳
元PACCEOのDavidGokhshteinが自己発表したように、すぐに発効し、Gokhshtein氏は、PAC Global、PAC Protocol、またはその子会社や製品を代表しなくなりました。ゴクシュテイン氏によるPACに関する発言は、彼自身にのみ起因します。PACはまもなく暫定CEOを発表します。
私たちはPACプロトコルを成長させ続けることを楽しみにしており、明確なコミュニケーションでそれを実現することに専念しています。これには、コミュニティ内の質問への回答が含まれます。私たちのチームは、今週テーブルに持ち込まれたすべてのツイートと懸念事項を確認し、対立を抱えた質問への回答を提供することをお約束します。
私たちのチームは、コミュニティのサポートと、新しい管理の方向性に軸足を移すときの忍耐力に引き続き感謝しています。
今まで期待されていた事とギャップ
Davidが今まで言った事が実現されていればこのような事態にはならなかったでしょう。
今まで期待されていたのは…
- Top 10取引所上場 (書類にサインしたというが未だ実現せず)
- Flare Netoworksと連携し、マスターノード報酬でFlareがもらえる (Flare自体まだローンチしてないから仕方無いのか…?)
- Dropboxを超えるストレージサービス・yanDNAが9/30までにローンチ!(ローンチしたけどちょっと遅れたし機能がショボいβ版)
- yanDNAでストレージ容量を買う為の$YANトークンをマスターノードに実装 (未実装)
- PACをERC20で取引できるようにWrapしたWPACとしてUniswap上場! (WPAC未実装・未上場)
これらがどれか実現していれば辞任騒ぎや"PAC is dead"なんて言われなかったでしょうし、全て実現していれば辞任どころか暴騰していたと思います。
これらのスケジュールはどうなっているのか?具体的な技術背景は?
などを質問しても、Davidからの回答は
- NDAがあるから答えられない
- 我々は価格の為じゃなく製品の為に頑張っている
- 新しい事をやる時はスケジュールはずれるのが当たり前だからスケジュールを発表する意味が無い
- 我々は自分達の時間軸で仕事をしている
というような胡散臭い回答ばかり…
これで信じられないのは当たり前で、当然以前からずっと本家Discordでもホルダーから信じられないという意見は多くありました。
散々Dropboxを超える!Web3.0!IPFSの分散化ストレージ!と煽ったyanDNA(出てきたのはβ版)の出来栄えへの失望も大きかったのでしょう。
yanDNAローンチ後はずっとジワ下げが止まらず、今回の騒動で今の価格まで下がりました。
PACは信用できるのか?今後は?
全然言った事が達成されないし情報も出ないので、正直言ってスキャムだ!
と言って全部売り払ってしまいたい気持ちになりますが、スキャムと言い切るには彼らの行動を見ているとKoenはDiscordでずっと丁寧にサポートし続けているし、進捗が良くないとはいえ数ヶ月に一回アップデートされたりしてるんですよね。
私も実際にメールでの質問を何回かしていますが、レスポンスが非常に早く丁寧で根気強い対応でサポートの事は信頼しています。
金を集めて逃げるプロジェクトが多いだけに、地道に長い間活動を続けている事だけは評価したいと思います。
Davidが言う通り低迷した頃より価格は上がっているのは事実ですし、切るには少し惜しい、彼らならまだやってくれんじゃないか?
という淡い期待が残ってしまいます。
もちろん、今後のCEOや運営の状況次第では考えも変わるかもしれませんが、まだCEO交代など自浄作用というか物事を改善させようという働きがあるうちは見守りたいと思います。
また一発ある事を狙って安くなった今のうちに買い増しするのもアリかもしれません。(もちろん投資は自己責任で!)
まとめ
英語がそれほど得意な訳ではないので細かい内容やニュアンスは実際とは異なる事もあるかもしれませんが、価格の下落とCEO辞任はだいたいこんな感じです。
- みんなが知らない所で$PACが生成されて運営の懐に入っていた
- 言った事が実現できていない
- スケジュールや具体的な内容に回答をもらえない
- CEOは他のコイン煽りすぎ
今後もホールドすべきかどうか?投資すべきか?は以下を軸にすればいいのではないでしょうか。
- CEO交代がどうなるか
- 未実現の内容がどうなるか
- 残された運営達の対応
CEO辞任はショックな事かもしれませんが、停滞していたのは事実です。
交代する事でより良くなる可能性もあります。
変化は悪い事ばかりではありません。
今後どのような変化が起きるか?
私はまだ見守りたいと思います。