AWS認定試験の内、入門レベルに位置付けされるクラウドプラクティショナーに合格しました。
私は組み込み系のソフト開発が本業ですが、最近はIoTだのなんだのでクラウドの知識も身に付けておかないといけないと思い、受験しました。
顧客との打ち合わせでもある程度知識を持って話せないと信頼されませんしね。
2019/10/29 追記:ソリューションアーキテクト アソシエイトに合格しました
目次
クラウドプラクティショナーの概要とレベル
先程も書いた通り入門レベルです。
AWSとは何か?
どのようなサービスがあってどのようなメリットがあるか?
という基礎中の基礎と全体像を学ぶ為の試験です。
技術者以外にも営業やマネージャーの方も勉強しておくべき内容で、技術的には浅いレベルです。
…が、ネットワークやセキュリティなど、IT系の知識が全くない状態からだと少しつらいかもしれません。
以下は公式からの引用です。
AWS 認定クラウドプラクティショナー試験は、AWS クラウドの知識とスキルを身に付け、全体的な理解を効果的に説明できる個人が対象です。その他の AWS 認定で扱われる特定の技術的役割からは独立しています。
AWS 認定クラウドプラクティショナーは、専門知識認定の前提条件であり、アソシエイト認定に向けた出発点の 1 つです。
・AWS クラウドとは何かということ、およびベーシックなグローバルインフラストラクチャについて定義できる
・AWS クラウドのベーシックなアーキテクチャ原理を説明できる
・AWS クラウドの価値提案について説明できる
・AWS プラットフォームの主なサービスと一般的なユースケース (例: コンピューティング、分析など) について説明できる
・AWS プラットフォームのセキュリティとコンプライアンスのベーシックな側面、および共有セキュリティモデルについて説明できる
請求、アカウントマネジメント、料金モデルを明確に理解している
・ドキュメントや技術サポートのソースを特定できる (例: ホワイトペーパー、サポートチケットなど)
・AWS クラウドにおけるデプロイと運用のベーシックで重要な特徴を説明できる
・テクノロジー、マネジメント、販売、購買、またはファイナンスの分野で最低 6 か月の AWS クラウド使用経験がある
・IT サービスのベーシックな知識と、AWS クラウドプラットフォームにおけるそれらのサービスの使用に関する知識がある
推奨の知識に最低6ヶ月のAWS使用経験とありますが、無くても全然問題無く合格できます。
使用経験があればより楽に合格できる、という程度です。
受験時の知識レベル
- AWS/GCP/AzureでVMインスタンス作って遊んだ事はある
- MQTTブローカーやWebサーバー立てて組み込み機器との通信のデモ機作成
- ネットワーク、セキュリティの知識は広く浅く
- データベースの知識は弱め
本業が組み込み系なのでWeb系やインフラ系に関してはスペシャリストではありませんが、用語を聞いたら雰囲気は分かるというくらいのレベルです。
とりあえず動くレベルの試作程度ならシステムを作れるくらいです。
合格までにやった事
勉強期間は1週間です。
主に以下のテキストで勉強しました。
公式のホワイトペーパーを読んでおくとなお良いでしょう。
- テキストを1周読む
- 公式の模擬試験を受ける
- 再度テキストの各章のまとめポイントを読む
- 再度テキストの各章の問題を解く(回答の解説をしっかり読んでおく)
基本的にはAWSの全体像とメリットをつかむレベルの試験なので、それほど難しくありません。
上記を一通りやっておけば本番の試験でもほぼノータイムで回答できると思います。
テキストの練習問題は本番より難しく作った、と著者の方が言われていました。
不安な方は練習問題とその回答の解説を繰り返し読んでおくとよいでしょう。
試験本番
当日は受験会場でスタッフに身分証明書を見せて本人確認を行いました。
受験票には運転免許証等顔つきの証明書の他に第2証明書としてパスポートやクレジットカードを用意しろと記載されていましたが、今回は運転免許証の確認だけでOKでした。
試験はPCで行います。
スタッフからIDとパスワードが記載された紙を渡され、PCの試験用ソフトに入力して開始します。
制限時間90分、問題数65問、アンケート10問です。
ソフトで試験を開始する、を押してから90分となります。
私は約30分で回答を終えました。
トラブル等があった場合
マウスのクリックが効かなくなり回答できなくなるというトラブルが発生しましたが、落ち着いてスタッフの方に声をかけましょう。
一回ソフトを再起動して再度IDとパスワードを入力したら直りました。
PCがフリーズした場合等も同様にスタッフの方に声をかけましょう。
トイレはスタッフに言えば行ってもよいですが、試験時間は過ぎていきます。
合否発表
合否自体はテストが終了後、即画面に表示されます。
詳細な成績レポートについては5営業日以内にAWS認定アカウントに反映されます。
私の場合は翌日朝には反映されていました。
スコア詳細と各ジャンルでのスコアの十分/不十分が記載されています。
700/1000点以上で合格で、私は約850点で合格でした。
合格の特典
合格すると色々な特典があります。
- AWS認定ロゴ、デジタルバッジを印刷・SNSなどに使える
- 試験の50%割引券
- AWSイベントの認定者限定ラウンジへの入場
- AWS認定グローバルコミュニティへの参加
- 無料の模擬試験
- AWS認定ストア
この中で嬉しいのはロゴやデジタルバッジの使用許可と、試験の割引、無料の模擬試験ですかね。
ストアは別にいいかな…笑
以下はロゴとデジタルバッジです。
名刺に記載すると顧客との打ち合わせでもハッタリが効きそうです。
ロゴはCertifiedの部分と試験の種類が別々になっていて、カラー・白黒・大小の色々なパターンの部品があるので自分で画像ファイルを組み合わせて作成します。
ロゴとデジタルバッジの使い方には制限があるので、ガイドライン(ロゴをダウンロードしたらついてくる)をしっかり読んでおきましょう。
まとめ
試験は難しくないわりに色々合格特典がありますし、顧客の信頼も得られて自身の市場価値も上がるので、
仕事でクラウドに関連しそうな方は是非チャレンジしてみましょう!
https://aws.amazon.com/jp/certification/