前回クラウドプラクティショナーを受けてから約5ヶ月、ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)試験を受験してきました。
色々思う事があったのでレポートします。
目次
ソリューションアーキテクトに求められるもの
公式では以下のように記載されています。
認定によって検証される能力
- AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明すること
- 顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
- プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること
推奨される知識と経験
- AWS のコンピューティング、ネットワーキング、ストレージ、データベースサービスの実践的な使用経験
- AWS のデプロイおよび管理サービスに関する実践経験
- AWS ベースのアプリケーションに関する技術的要件を特定、定義する能力
- 提示された技術的要件を満たす AWS のサービスを特定する能力
- AWS プラットフォームで安全性と信頼性の高いアプリケーションを構築するために推奨されるベストプラクティスに関する知識
- AWS クラウドでのソリューション構築における基本的なアーキテクチャの原則に関する理解
- AWS のグローバルインフラストラクチャに関する理解
- AWS に関連するネットワーク技術の理解
- AWS で利用できるセキュリティ関連の機能およびツールと従来型サービスとの連携に関する理解
ちなみに、1年以上の実務経験を持つ担当者を対象とありますが、資格を取るだけであれば実務経験が無くても合格できます。
もちろん触れた経験があるに越した事はありませんが。
試験までにやった事
前回の受験から時間が空いていますが、実際に試験勉強をしたのは2週間ほどとなります。
その間にはAWSのセミナーでVPCを作ってWordPress(EC2)とDBを配置して冗長性を保つ構成の実装を勉強したり、Cloud9+Lambda+API Gateway+DynamoDB+Cognitoでサーバレスアーキテクチャの構築などを勉強していました。
やはり実際にAWSを触ってシステムを構築していると知識が身になっているのを感じますね。
例えばIAMでできる事、やるべき事が何か、ロール・ポリシーの扱いとかが理解できてきます。
さて、試験に向けた勉強ですが、基本的にはこのテキストをベースに勉強しました。
- テキストを2周
- 対策本の模擬試験を解く
- 公式の模擬試験を解く
- 主要サービスについて公式のBlack Beltの資料を読む(EC2、Auto Scaling、RDS、Lambda、etc...)
- テキストのポイント部分を復習する
クラウドプラクティショナー取得したし、多分そんな難しくないだろう…
と思い、あまりガッツリとは勉強しませんでした。
テキストを1周した後は知人に対策本の模擬試験だけもらい、一通り解いてみましたが結果は60%…
これはヤバイ!(実際の試験は720/1000で合格)
ちなみに模擬試験はこちらの対策本のものです
思わぬ悪い結果に焦り、模擬試験の解説を読みながら2周しました。
その後公式の模擬試験を受けたところ、今度は
92%!楽勝じゃん!
やはり模擬試験の解説2周読んだのが良かったんだな~
それに内容も簡単だったし、対策本はわざと難易度高めにしてあったんだな…
後はテキストのポイントだけ押さえればいいだろ!
…なんて楽観的に考えていました。
(受験前日時点)
受験当日
今回は渋谷テストセンター(キオスク端末)で受験しました。
キオスク端末経由での受験は身分証明書が顔ありと顔なし(あってもよい)2種類必要です。
私は運転免許証とパスポートを持っていきました。
受験する端末の操作で戸惑う
試験場では狭い部屋に個室毎にカメラとスキャナーがついたPCが用意されています。
試験前に
- 受験アカウントのメールアドレスを入力する
- カメラで顔写真を撮影
- スキャナーで免許証をスキャン
- パスポートをカメラに見せる
が必要です。
メールアドレスを入力する際キーボードがUS配列になっており、@マークのキーを押しても入力されません。
Shift+2 を押す必要があります。
事前に他の方のブログを読んでいたので助かりました。
また、スキャンで失敗して最初からやり直したり、メールアドレスを間違えて画面が固まったり…
10分くらいロスして開始予定時刻を少し過ぎてしまいましたが、試験時間が短くなったりとかペナルティは特にありませんでした。
この間、米国の試験管がリモートでこちらを監視しており、画面左側のチャット(日本語)で指示をしてくれます。
困ったらここで助けを求められますが、これまたUS配列のため日本語化がわからず英語でコミュニケーションしていました。
US配列のキーボードの使い方を覚えておいた方がいいかもしれません。
なんやかんやでやっと試験を開始できます。
実際の試験は激ムズ
模擬試験で楽勝だと思ってたのですが、1問目から試験勉強の手を抜いた事を後悔します。
あ、あれ…?
問題文長い!
一部のサービス名が英語表記!テキストと違う!
テキストに載ってないサービスが出る!
各サービスのランクの細かい違い知らないと解けん!
もっとちゃんと各サービスの詳細まで読み込んでおくべきだった…
もっと練習問題をたくさんこなしておくべきだった…
後悔しても遅く、何度も頭によぎる不合格の文字…
しかし最後まで諦めず、しっかり文章を読んで考えて130分をフルに使って65問を解いたところ、
試験終了後に
おめでうございます!あなたはソリューションアーキテクト アソシエイトに合格しました!
の文字が表示されました。
リモート試験官もチャットでおめでとう!
と祝ってくれます。
Thank you!
と返し、試験は終了。
翌日アカウントに試験結果が登録され、スコアは800弱(720で合格)。
スコアレポートの分野2.「パフォーマンスに優れたアーキテクチャを定義する」が再学習の必要ありでしたが、合格は合格です!
これで無事デジタルバッジやロゴを使う事ができます。
難しかっただけに合格は嬉しいですね!
今後デベロッパー アソシエイトやSysOps アソシエイトを受験する時はもっとしっかり各サービスの詳細まで勉強して、
問題をたくさんこなしてから受験しよう、と思いました。
有料ですが、WEB問題集やUdemyを活用すると良いかもしれません。
なお、公式の模擬試験は問題数少ないし、解答も解説もないし、実際の試験より楽過ぎるので受験しなくていいかもしれません。
ただしスコアは出るので不安な方は受けてもいいかも…
次はデベロッパー アソシエイトに向けて勉強していこうと思います。