Linuxって何というのは今回は省略して、Windows10に仮想化ソフトをインストールしてそこにLinuxをインストールする流れを書いていきます。
目次
仮想化って?
ざっくり言うと、OSの上でOSを動かす事です。
通常は1台のPCに1つのOSを搭載してアプリを動かしますが、仮想化ソフトを使う事で1台のPCに複数のOSをインストール・動作させる事ができます。
元々のOS(ホスト)とは個別に完全に分離して扱う事ができるので、ホストOSにWindows、仮想化OSにLinuxのように別々の種類のOSを入れて同時に扱えます。
ソフトの力で仮想化する為、それなりにPCのパワーを使います。
あまりにも弱いPCで仮想化させると仮想化させたOSの動きが遅いとか、ホストOSも遅くなる可能性があります。
CPUのスレッド数、メモリは大きい方がよいです。
仮想化ソフト(VMware Workstation Player)をインストールする
Windowsで使える無料の仮想化ソフトで有名なのはVMware Workstation Player(個人利用&商用以外)とVirtualboxの2つですね。
今回はVMwareを使いたいと思います。
公式サイト:https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player.html
公式ダウンロードページ(14.1.2):https://my.vmware.com/jp/web/vmware/free#desktop_end_user_computing/vmware_workstation_player/14_0|PLAYER-1412|product_downloads
ダウンロードページからWindows 64-bit用をダウンロードしましょう。
PCのスペック
Workstation Playerのシステム要件は以下となっています。
インストールするPCのスペックを確認しましょう。
ただし、あくまで最小要件なので快適に動かすにはもっとよいスペックが必要です。
- 64 ビットの x86 Intel Core 2 Duo または同等のプロセッサー、AMD Athlon 64 FX Dual Core または同等のプロセッサー
- 1.3 GHz 以上の CPU
- 2 GB 以上のメモリ (推奨 4 GB)
- Workstation 12 Player のインストール条件:Workstation Player 用に 300 MB の空きディスク容量と、各仮想マシン用に追加のハード ディスク空き容量が必要。ゲスト OS に必要な空きディスク容量については、各ベンダーの推奨値を参照してください。
- 注: Workstation 12.5 Player には 64 ビットのホスト OS が必要です。
ちなみに今回インストールするPCのスペックは以下です。
8コア16スレッドにメモリ16GBなのでかなり余裕があります。
- CPU:AMD Ryzen7 1700X 3.4GHz-3.8GHz 8コア16スレッド
- メモリ:16GB×1 DDR4-2400
- ストレージ(SSD):Sumsung 960 Pro M.2(PCI-e) 512GB
- GPU:NVIDIA GeForce GTX1060 6GB
- OS:Windows10 Pro 64bit バージョン1803
ダウンロードしたexeファイルを実行してインストール
今回ダウンロードしたのバージョンは14.1.2です。
exeを実行して進めて行きます。
拡張キーボードドライバにチェックを入れておきましょう。
通常、VMware上のゲストOSに対して「Ctrl + Alt + Delete」のようなコマンドを送信しようとしても、ホストOS側で受け取ってしまうためゲスト側で正しい処理ができませんが、このドライバを導入しておくことでゲストOS側でも受け取ることができます。
次の項目は私は両方ともチェックを外します。
- 起動時に製品の更新を確認する →通知が鬱陶しかったり、自分でやりたい時に更新したい。
- VMware カスタマエクスペリエンス改善プログラムに参加します →勝手に情報を送信されたくない。
もちろん、気にしない方やメーカーの役に立ちたいという方はチェックを入れてもらって構いません。
以下はお好みで。
今までの設定で問題無ければインストール。
ライセンスキー無しで無料で使うのであればそのまま完了し、再起動してください。
Linux (Ubuntu18.04LTS 日本語Remix)をダウンロード
VMwareにインストールするOSのイメージファイルを用意します。
今回は一般ユーザーが最も使いやすいと言われるUbuntuの最新安定版18.04LTSを使用します。
日本語がよいので、日本語Remix版を以下からイメージファイル(.iso)をダウンロードします。
https://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu1804-ja-remix
公式が良い人は以下からダウンロードしてください。
https://www.ubuntu.com/download/desktop
VMwareにOSをインストール(簡易版)
まずは起動しましょう。
無償で使用するを選択したまま続行します。
完了を押すとトップ画面が出るので、新規仮想マシンの作成を押します。
参照ボタンを押して先程ダウロードしたイメージファイルを選択すると簡易インストールを使用しますと表示されます。
最低限の設定でインストール出来るので、こちらを選択します。
ユーザー設定
必要事項を入れて次へ行きます。
フルネームとユーザー名は同じでも構いません。
- フルネーム:登録が必要な場合、ゲスト OS の登録に使用する名前。Workstation Player では、名(ファースト ネーム)が仮想マシンのホスト名として使用されます。
- ユーザー名:ユーザー名。小文字、数字、ダッシュ記号を使用できます。ただし、ユーザー名の先頭文字にダッシュ記号を使用しないでください。root という名前は使用しないでください。
- パスワード:ユーザー名 および root ユーザーのパスワード。任意の文字列を入れてください。
特にこだわりが無ければデフォルトのまま次へ。
ディスク容量と分割の設定
特に大きいアプリケーションを入れる予定が無ければディスク最大サイズはデフォルト20GBにしておきましょう。
※後からもカスタマイズできます。実際のPCのディスク容量からここで指定した分の容量が減ります!残り容量に注意しましょう。
複数のファイルに分割を選択すると仮想ディスクファイルが2GB毎に分割されるのでファイル移動はしやすいですが、ディスクサイズを大きくして読み込むファイル数が増えるとその分性能が落ちます。
私は性能を落とすのが嫌なので単一ファイルとして格納を選択します。
ハードウェア設定
作成前の確認です。
この画面のハードウェアをカスタマイズから仮想マシンに割り当てるCPUの数やメモリ容量等を変更できます。
CPUのコア数はホストPCのスレッド数と考えてください。
ここでCPUコア数とメモリを仮想マシンに割り当て過ぎるとホストマシンの性能が落ちる可能性がある為、仮想マシン性能とのバランスを考えてください。
基本的にLinuxはWindowsと比べてそれほどマシンパワーが必要ありません。
作成後も仮想マシンが停止中ならカスタマイズ出来ますので、まずはデフォルト設定で動かして様子を見てもよいでしょう。
インストール中…
設定に問題無ければ完了を押してください。
インストール中の画面が出てきますので、しばらく待ちましょう。
また、以下の画面が出てきたらVMware Toolsをダウンロードしてインストールしておきましょう。
完了を押す時に「この仮想マシンを作成後にパワーオンする」にチェックを入れておくと自動的に起動してログイン画面になります。
ユーザーをクリックしてパスワードを入力し、サインインしましょう。
最初はUbuntuの紹介ページが開きますので、次へ~を押して完了させてください。
途中にあるデータを送信するという項目のチェックは外しておいた方がよいです。
これでUbuntuのインストールは完了です!
仮想マシン作成後のハードウェア設定変更
デフォルトで動かしてみて仮想マシンの動きが重たい…
となれば仮想マシンを一度シャットダウンしてVMwareを再起動しましょう。
左側に仮想マシンがあるので選択して右クリックメニューの設定か、右下の仮想マシン設定の編集を押しましょう。
仮想マシンの再生を押せば起動します。